2012年のIPニュース

2012年3月27日号ポルトガル:IP裁判所設立 他

  1. ポルトガル:IP裁判所設立
  2. イスラエル:スローガンの出願に関する慣例の変更
  3. 2011年度国際登録出願統計発表

ポルトガル:IP裁判所設立

2011年06月28日号でお知らせしたが、ポルトガルでは2012年03月20日付公報に法令第67/2012号が掲載され、IP裁判所がリスポンに設立された。

新裁判所には各1名の裁判官からなる2つの法廷が設置され、ポルトガル領域内の知的財産権に関する紛争を担当する。

[出典:BAPTISTA, MONTEVERDE & ASSOCIADOS]

イスラエル:スローガンの出願に関する慣例の変更

イスラエルにおいて、スローガンは識別性がある場合は原則登録可能である。

この原則は2004年、商標登録官の発した通知M.N.29号に掲載され、スローガンは本来識別性を持たず、セカンダリーミーニングを獲得した場合のみ登録可能であるとされた。

2010年以降、複数のスローガン商標が商標法規則第16条のテルケル(telle quelle)商標条項(本国で正規に登録された商標は、他の同盟国でそのまま(telle quelle)保護される)に基づき、出願された。

イスラエルはテルケル商標について、識別性を有する場合のみ登録を認めており、これらのうちの幾つかについては登録を認めた(例:McDonaldの「I'm Lovin' It」)。

しかし、登録を認められなかったスローガンのうち、Shickの「Free Your Skin」について、テルアビブ地方裁判所は、当該スローガンについて識別性がないと判断した商標庁の拒絶理由は維持したものの、スローガンは本来識別性に欠けるものであるとした2004年通知を批判し、スローガンの審査にあたっては、伝えるメッセージの内容、提示方法、言語等複数の要素を審査しなければならないとした。

この決定を受けて、2012年01月05日付で、商標登録官は2004年通知を廃止し、より総合的な基準で審査するとした新しいポリシーを定めた。

[出典:Reinhold Cohn]

2011年度国際登録出願統計発表

世界知的所有権機関(WIPO)は2012年03月12日、マドリッド協定議定書(マドプロ)に基づく2011年度国際登録出願の統計を発表した。

出願総数は前年度を6.5%上回り、42,270件となり、過去最高を記録した。

出願国別にみると、トップ10はEU5,859件(前年度24.5%増)、2位ドイツ5,000件(0.1%減)、3位アメリカ 4,791件(15.5%増)、4位フランス 3,804件(6.7%増)、5位スイス 2,933件(1.4%増)、6位イタリア 2,306件(11.2%減)、7位中国 2,149件(11.5%増)8位ベネルクス 1,920件(0.1%減)、9位ロシア 1,652件(35.6%増)、10位日本(2.1%減)で、数字の増減はあるが、2010年とほぼ同じ国がトップを占めている。

しかし、マドプロ利用の上昇率から見ると、1位がロシアの35.6%で、同国におけるマドプロ経由の出願が急増していることが分かる。

指定国別では、1位中国 18,724件(16.0%増)、2位EU 16,344件(11.9%増)、3位アメリカ15,890件(11.5%増)、4位ロシア15,691件(10.1%増)、5位スイス 13,695件(9.8%増)、6位日本 12,211件(9.8%増)、7位オーストラリア10,453件(13.3%増)、8位韓国9,821件(17.8%増)、9位トルコ 9,277件(13.0%増)、10位ウクライナ8,903件(7.4%増)がトップ10であり、これも2010年度とほとんど変わらない。

しかし10位以下を見ると、イスラエルが24位、キルギスが39位、ウズベキスタンが40位と、経済の新しい動きを反映した結果となっている。

出願区分については第9類(全体の8.9%)、第35類(7.3%)、第42類(5.3%)とトップ3は電気通信機械関連の区分が多く、次いで第41類(4.5%)、第25類(5.2%)、第5類(4.5%)となっている。

[出典:WIPO]

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