ブランド保護の豆知識ブランド保護の豆知識用語集-1(ドメインネーム・関連組織)

「ドメインネーム」「TLD」「サブドメイン」等ドメイン関連用語や「ICANN」や「レジストリ」などドメインネームを管理する組織について解説しています。

ドメインネーム関連

ドメインネーム

インターネット上のコンピュータを識別するための文字列です。 ドメインネームはドットで区切られた文字列で階層構造が表記され、右から上位の階層となります。

ドメインネーム表記例
ドメインネーム表記例

TLD (Top Level Domain:トップレベルドメイン)

ドメインネームはドットで区切って階層構造を表現しますが、その最上位となる一番右側(最後尾)の部分をTLDといいます。

gTLD (generic Top Level Domain)

TLDのうち、世界共通で利用される分野別ドメインを「gTLD」といいます。
例:.com / .net / .info

新gTLD (new generic Top Level Domain)

gTLDのうち2012年1月の新gTLDプログラム申請受付時に申請されたものを「新gTLD」といいます。
例:.tokyo / .email / .website

関連情報: 新gTLDについて~gTLDの自由化

ccTLD (country code Top Level Domain)

TLDのうち、各国や地域ごとに割り当てられたドメインを「ccTLD」といいます。
例:.jp / .co.uk / .net.cn

SLD (Second Level Domain:セカンドレベルドメイン)

ドットで区切られた右から2番目の部分をSLDといいます。
例:mark-i.co.jp / mark-i.net.cn ※下線部がSLD

FQDN(Fully Qualified Domain Name:絶対ドメイン名)

ネットワーク上の表記法の一つで、トップレベルドメインから順番に、サブドメインなど各階層を省略せずにすべて指定した形式のことをいいます。

サブドメイン

本来、階層構造で表記されるドメインネームのうち、ある部分からみた下位の階層(たとえば、TLDからみたSLD)をサブドメインといいます。

国際化ドメイン(IDN:Internationalized Domain Name)

アルファベット、数字、ハイフンなどのASCII文字に加え、漢字やひらがな、アラビア文字などを使用したドメインネームのことです。


ドメインネーム関連の組織

ICANN(The Internet Corporation for Assigned Names and Numbers)

インターネット上で利用されるアドレス資源(IPアドレスドメインなど)やDNSルートネームサーバの調整、管理を行なうことを目的として1998年10月に米国で設立された民間の非営利法人です。
現在でも世界各地でICANNミーティングを開催し、インターネット資源等に関し、活発に議論を行っています。

IANA(Internet Assigned Numbers Authority)

インターネット上で利用されるアドレス資源(IPアドレスドメインなど)の標準化や割り当てを行っていた組織です。1998年ICANNが設立されたため、IANAが行っていた各種資源の管理はICANNに引き継がれました。現在では、IANAはICANNにおける資源管理・調整機能の名称として使われています。

レジストリ(登録機関)

ドメインの登録申請を受け付け、データベースの管理やアクセス手段の整備などを行なう管理組織です。データベースを一元的に管理するため、トップレベルドメイン(TLD)ごとに一つのレジストリが存在します。

NIC(Network Information Center)

インターネット上で利用されるアドレス資源などのネットワーク資源の管理・割当を行う民間の非営利団体です。

レジストラ

レジストリとの契約にもとづき、ドメインの登録申請を受け付ける組織です。
レジストリはデータベースを一元的に管理する必要があるため、一つのトップレベルドメイン(TLD)につき一つ存在しますが、登録サービスを提供するレジストラは、レジストリとの契約の下で複数存在します。

WIPO(World Intellectual Property Organization:世界知的所有権機関)

1970年に設立された、全世界的な知的財産権の保護を促進することを目的とする国連の専門機関です。ドメインにおいては、加盟国のドメインで、正当な権利のない第三者にドメインが取得されてしまった場合、規定の内容を証明することで紛争処理の申立てを行うことができます。

関連情報: 紛争処理方針と紛争処理機関(WIPOによる紛争解決が可能なccTLD)