2008年のIPニュース

2008年7月15日号ポーランド:オンライン出願開始 他

  1. ポーランド:オンライン出願開始
  2. コロンビア:Rマークの使用に関する規則

ポーランド:オンライン出願開始

ポーランドで知的財産権に関する出願登録手続きの電子化に関する首相令が施行された。同令は2008年5月15日に発表され、2008年5月23日付公報89号で公布された。また、書類2008・0017・PL号により、2008年1月14日のEU委員会にも通知されている。
首相令は発明、医薬品、種苗、実案、意匠、商標、地理的表示、集積回路のオンライン出願に関する技術的条件を定めている。同令によれば、今後知的財産権の取得と維持に関する諸手続は全て、所定のフォーマット形式で、特許庁の業務時間内に電子文書として提出されなければならない。必要な書式はポーランド特許庁のWebサイトからダウンロードできる。出願書類に技術関連の書類を添付する場合には、後日同文書のハードコピーの提出が必要である

[出典:PATPOL]
【解説】
ポーランド特許庁設立90周年目の節目を迎えた今年、とうとう電子化出願が始まった(ちなみに最初の商標登録は1924年4月11日、最初の特許査定は1924年4月24日だそうだ)。同国では電子化による手続の簡素化が着々と進められている様子が伺える。同庁のウェブサイトを参照すると「ほぼ2年前、EPOへの最初の電子出願はポーランド特許庁を経由したものでした。」や「委任状提出のための費用の支払いは「印紙」ではなく直接庁に支払うように」などという解説が目につく。各国でぞくぞくと電子化出願が進む中、未だにWIPOのマドプロ出願が紙出願っていうのはどういうことだっ?

コロンビア:Rマークの使用に関する規則

コロンビア商標庁は2008年3月12日、Rマークの使用に関する意見を発表した。コロンビアの産業財産制度に関するアンデス条約委員会決定第486号は、商標がコロンビア又は他の国で登録されていることを消費者に知らしめるRマークの使用に関して特別な規則を設けていない。
他方、コロンビア憲法によれば、商品・役務の品質・質及びそれらに関して消費者に提供される全ての情報は法によって規制されなければならない。当該原則に基づき、製造業者、流通業者、販売業者の責任及び品質保証、商標、スローガン、広告、価格付けに関する規則は、商品・役務の構成要素及び特質に関して消費者に提供される全ての情報は真実であり、適正なものでなければならないと定めている。従って同規則は消費者に誤認を与える虞のある商標の使用を禁止している。
この規則に従い、商標庁は商品・役務に関して消費者に与えられる全ての情報―Rマークを含むーは真実、適性かつ表示可能であり、誤認を与えるものであってはならないとの見解を維持した。そのため、Rマークの使用に関する消費者保護法がないにも拘わらず、コロンビア又は他の国で登録されていない商標に関し、Rマークが不正に使用された場合、何人も法的行為を取ることができる。

[出典: Castellanos & Co]
【解説】
Rに関するルールも他のルール同様各国によって異なるもの。励行表示義務が課せられている国はよくみるが、「標章が登録商標である旨偽って表示する」ことは虚偽にあたると明記している国は意外と少ないのではないだろうか。が、Rがついているとなんとなく「登録商標なんだろうなあ」と消費者に思わせるのは事実。誤認を与えるものであってはならないときちんと明示するコロンビアはなかなかしっかりしているといえるだろう。まあ。「コロンビア国内」のみならず「他の国で」登録されていない商標と範囲が広いところは仕方のないところだが。

解説:豊崎国際特許商標事務所 弁理士 豊崎 玲子

IPニュースの定期購読(無料)も受け付けていますので是非ご利用ください。購読をご希望の方は右のボタンからお申込みください。

IPニュース定期購読申込みへ
お問合せフォームへ
ページのトップへ