2025年2月26日号にて商標更新に関する規則および手続の変更について伝えたが、リビアで商標更新料が大幅に引き上げられたことを受け、一部の権利者が既存の登録を更新するよりも費用対効果の高い代替手段として、保護期間終了後に再登録を試みる動きが見られた。
これに対し、リビア商標局は2025年6月1日付で「通達第2号」を発行し、このような動きに明確な制限を設けた。

新たな通達では、商標の保護期間満了と正式な抹消日を区別し、再登録が可能となる条件を以下のとおり厳格に定めている。

・再登録の条件：
-商標局による「正式な抹消決定」が必要
-抹消決定が官報に公告
-再登録可能期間：官報の公告日から3年以内

この方針は、更新料の高騰を理由とした不正な再登録を防ぐことを目的としており、権利者に対して適切な更新戦略の検討を強く促すものとなっている。
リビア国内で商標を保有または申請予定の企業・個人は、新たな指針に基づいた対応が求められる。