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2021年08月11日ブランディング今日から実践シリーズ!!「スネスネ怪獣」の倒し方

プロジェクトを進めていくなかで出現するネーミング決定を阻む怪獣たち。
これまで「ゼロ怪獣」「ピンとこない怪獣」が登場しました。倒し方はばっちりですか?
もちろん、立ちはだかる怪獣はこれだけではありません。
今回は「スネスネ怪獣」に立ち向かうための有効な武器をこれまでの経験を踏まえて解説していきます。

―――「ゼロ怪獣」そして一番登場する「ピンとこない怪獣」を倒してきました。

西岡:怪獣たちはまだまだいますよ。今回は「スネスネ怪獣」を紹介していきます。

―――名前だけ聞くとなんだか可愛らしいですね。

西岡:実際には全く可愛らしくないですよ。

―――どのような怪獣なのでしょうか?

西岡:必殺技は「私の意見なんて気にしないでお好きに決めちゃえば・・・」

―――拗ねていますね・・・

西岡:はい。拗ねています。プロジェクト終盤で出てきますね。

―――しかし「好きに決めて」と言うのであれば良いのでは?とも思うのですが。

西岡:決定までのプロセスが明確になっており関係者の合意がある上で、
「コアメンバーの意見を尊重するので、私の意見に執着しないで良いので皆さんで決めてくださいね。」
というシチュエーションであれば問題ありません。

―――そうですよね、私のイメージもそうでした。

西岡:そうではなく、今回の「スネスネ怪獣」はこんなケースです。
「もっとこんな事を言いたかった」、「伝えたかった」、「議論したかった」
そう思っていたのに自分が知らない間にネーミングの絞り込みが進んでいた・・・。
もし、そうされたらどう思いますか?

―――シンプルに嫌な気持ちになりますね。

西岡:そうでしょう?「なんやねん。私の意見なんてどうせ・・・」って思っちゃいますよね?

―――思います。

西岡:その思いのアルティメットが「私の意見なんて気にしないでお好きに決めちゃえば・・・?」になる訳です。

―――確かに、そんな進め方をされたら拗ねたくなる気持ちも理解できますが・・・
でも、知らない間にプロジェクトが進んでるなんて、そんなことありますか?

西岡:気を付けないと意外と発生しますよ。
例えば「忙しそうだったから」「ネーミングにあんまり興味なさそうだったから」、
などの憶測からきちんと情報共有がなされないままプロジェクトが進んでいるケースがあります。

―――確かに上司など情報共有や意見を伺うハードルが高い人いますね・・・

西岡:そうなんですよ。この「スネスネ怪獣」拗ねて応援してくれないだけならまだしも、
ネーミングが決まった後も「私はこのネーミング好きじゃなかったしー」などアンチになってしまう危険性があります。

―――それは避けたいですね・・・

西岡:実はネーミングは当事者の方々が思っている以上に皆さん関心があります。上層部の方になればなおさらですね。

―――気にしていないようで意外と気にしているんですね

西岡:その通りです。

―――ではどのように対処すればよいのでしょうか?

西岡:繰り返しですがネーミングの決定プロセスをきちんと確認を行い、関係者の整理と情報共有を行うことですね。

―――やはり事前の準備が大切ということですね。

西岡:何事もそうでしょうが、準備を怠っているとプロジェクトは成功できません。

―――そのうえで、気を付けるポイントなどありますか?

西岡:ネーミングに直接の関係が無さそうでも思っていることを発言してもらうのも重要です。

―――どういうことですか?

西岡:要はプロジェクトメンバーそれぞれが「自分の熱い思いを語りつくした」「完全燃焼した」、
と思えるように打ち合わせ全体を進めていくことですね。
ネーミングにあんまり興味が無さそうな方も、話を聞いていくと、凄く熱い思いやビジョンをお持ちだった、
なんてケースはよくあります。

―――ネーミングに限らずあんまり表に出さないけど内面に熱いパトスを持ってる方って意外と多いですよね。

西岡:逆に注意したいのは結構ちゃんと情報共有しているのに「聞いてない」攻撃をしてくる人。
使い方によっては、火に油の場合もありますが、ちゃんと議事録を取っておくことは大事でしょう。

―――ネーミングについてだけでなくだけではなくその周辺の部分も含めて議論を行った方が良いということですね。
大変参考になります。

さて、今回は「スネスネ怪獣」とその撃退法について解説いただきました。
次回は「モノ忘れ怪獣」についてお話を聞いていきましょう。

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