過去何度も先延ばしにされていたカナダの改正商標法が2019年06月17日に施行されることになった。
今回は大幅な改正が予定されており、その詳細について商標実務に詳しい現地専門家が解説を行った。
また、新年度が始まり間もないこの時期は、新たに商標担当になったという未経験者も多いため、今回は特に要望が多かった中国の商標実務について、現地専門家を招聘し、実務上の注意点・留意点等を詳しく解説した。

≪第1部≫カナダ商標法改正について

≪第2部≫初心者のための中国商標実務

≪第1部≫
サンドラ・ M.ワード(Sandra M Ward)先生
　アイルランドのダブリン出身で、1988年にカナダに移住し同国において商標弁理士登録。その後商標弁理士として国内のみならず200か国以上の多くのクライアントを担当し、出願・紛争等多くの案件を取り扱う。現在もカナダ知的財産院（IPIC)の複数の委員会に在籍し、国際問題委員会、オンライン商標研修委員会の委員として活躍している。
【 Moffat & Co.事務所 】
　1973年、イギリス出身の特許弁理士であったMoffat氏によって設立された知財専門事務所である。同事務所のパートナーはカナダ下院の常設委員会の委員、国際取引裁判所の常設委員を務める等、カナダ国内において専門集団として高い評価を受けている。

≪第２部≫
バージニア・ツァオ(Virginia Zhao)先生
　2004年An, Tian Zhang & Partnersに入所、その後同所で商標実務のキャリアを積み、2014年シニア・パートナーに就任、商標業務部トップとなる。調査から出願、異議申立や無効審判等の実務を多く扱い、欧米のクライアントからの信頼も厚い。
【AN, TIAN, ZHANG & PARTNERS 事務所 】
　1999年設立。中国において比較的歴史は浅いが、“Chambers””Legal 500”誌より中国の知財紛争におけるトップクラス事務所としてランク付される等、高い評価を受けている。