取引事例取引事例トヨタ自動車株式会社様

国ごとにルールが異なる模倣品や疑義品にどう対処するか
トヨタ自動車が語る、模倣品対策の現実とマークアイの存在

お客様のご紹介

会社名
トヨタ自動車株式会社
事業内容
自動車の開発・製造・販売、モビリティ関連事業等
弊社との取引開始年
2013年
お取引サービス
URL
https://global.toyota/jp//
プロフィール
トヨタ自動車株式会社
IP連携推進部 契約室 商標グループ

模倣品や商標侵害の問題は、もはや一部の国に限られたものではなく、世界各地で発生する経営リスクの一つとなっています。
特にグローバルに事業を展開する企業にとっては、国ごとに異なる制度や現地対応を踏まえた継続的な対策が不可欠です。
日本を代表するグローバル企業であるトヨタ自動車では、こうした課題にどのように向き合っているのでしょうか。
今回はIP連携推進部商標グループ長に、侵害対策の実情と、それを支えるマークアイの役割についてお話を伺いました。

各国の税関制度調査から始まった連携
権利取得後の「行使」の課題解消に向けて関係を強化

まず、現在のご担当業務について教えてください。

現在所属しているIP連携推進部は、今年(2026年)の1月にできたばかりの新しい部署です。以前は知的財産部という名前の部署に在籍していたのですが、組織再編によってIP連携推進部に所属という形になりました。
私が所属している商標グループは、主に商標の権利化業務や侵害対策、ライセンス契約などを担当しています。グループの人数は7名となっています。
今の私たちにとってマークアイさんの存在は非常に大きいです。正直なところ、私も含めてメンバーにとっては、師匠みたいな存在だったと思います。

最初の接点は、どのようなものだったのでしょうか。

トヨタ自動車:
初めてマークアイさんにお会いしたのは、2013年頃の自動車関連の税関制度について、調査をご相談した件だったかと思います。当時、年末に予算の余裕がありそうだったので、「何か調べられることはないか」という話になって、各国の税関制度を調査することになったんです。

マークアイ:
確か、自動車の税関制度の調査の話で、そのような業務が得意な事務所をご紹介したのが最初の接点だったと記憶しています。非常に勉強熱心で、その際にお渡しした資料を、帰りの新幹線の中で全部読まれたと聞いて驚きました。

トヨタ自動車:
ご相談に至る背景としては、商標を各国で取得していく中で、権利を取った後の「行使」の部分が重要になってきていた点があります。
商標は国ごとに制度が異なりますし、何かが起きたときにどの組織とやり取りするのかも違います。省庁の国もあれば警察の国もあります。それをすべて社内で把握するのは限界があるので、そこを相談させていただきました。その後、2015年頃からは、より具体的な相談も増えていきました。

マークアイ:
ご相談の段階から「何をしてほしいか」が非常に明確なんです。ですから、こちらとしても対応しやすく、実務が前に進みやすい、という印象があります。

税関や侵害対応の他に、コンセプトカーのネーミングのご相談もあったそうですね。

今にして思えば、あれは結構な無茶振りだったと思っています(笑)。 トヨタがオリンピックのスポンサーとしてコンセプトカーを発表する計画がありまして、各国で商標問題が起きない、キャッチーな名前を付ける必要があって、マークアイさんにご相談させていただいたんです。そして、いろいろご紹介いただいて、最終的に担当部署も納得の素敵な名称に決定することができました。

毎日のように届く海外からの侵害疑義品に関する連絡
社内だけでは回らなくなったグローバル対応

侵害対応について、マークアイにアウトソースする以前、社内で対応されていた頃の状況はいかがでしたか。

当時は、私を含めて2名体制でした。それで海外からの連絡を全部受けていたので、正直かなり大変でしたね。
海外の代理人からメールが毎日のように届いて、「A国で問題が発生」「別のB国でも……」といった連絡が次々に来るんです。
メールは全文英語で、しかも専門用語がふんだんに使われています。当時はAIもあまり普及しておらず翻訳ツールも今ほど便利ではなかったので、ネット翻訳や辞書を使いながら、何とか内容を理解して対応していました。
一件対応して社内決裁を回して、やっと終わったと思ったら、また別の案件が来ている、というような状態でした。しかも税関対応は期限が決まっているので、後回しにできない。常に時間制限がある業務という感じでした。正直、あの時はきつかったですね。

単発対応から年間計画ベースの運用へ
侵害対策を仕組みとして回す体制づくり

現在はどのような形で取り組まれているのでしょうか。

今は、侵害対応の一部をアウトソーシングして、年間計画の中に組み込んで運用しています。税関で何かトラブルが起きると、まずマークアイさん側に通知が入る仕組みになっています。そこから状況を整理していただいて共有していただき、最終判断をこちらで行う形ですね。
それに加えて、年に一度、各国市場の定期調査も行っています。現地の調査員が実際に市場で商品を購入して、侵害の状況を確認する取り組みです。これは4〜5年前から定期的に実施しています。いわば年に一度の健康診断のような位置付けですね。国によって侵害の状況にはかなり差が出ますので、その結果を見て翌年の対策の重点地域を決めています。

アウトソーシングの導入にはどの程度の期間がかかりましたか。

完全な形で仕組みとして動き出すまでには、1年ほどかかりました。外部への発注よりも、社内の承認フローや運用の仕組みを整える方に時間がかかりましたね。
最初は単発の案件を相談していたのですが、それを年間の業務フローの中にどう組み込むかを整理していった形です。

マークアイとの連携で変わった業務の進め方
アウトソーシングにより大きく軽減した業務負荷

導入による効果はどの程度感じていますか。

体感で言うと、業務負荷は50〜70%くらい減ったと思います。以前は一人で海外からのメール対応をしていたような状況でしたが、今はその部分を任せられるので、かなり楽になりました。
以前と比べると、案件数は増えているかもしれませんが、負荷の感じ方は全然違いますね。

ちなみに、マークアイに依頼する前に、他のサービスとの比較はなさいましたでしょうか。

もちろん比較はしました。ただ、模倣品対策で、海外も含めてここまでコネクションと実力と体制が揃っているところは、マークアイさん以外では正直なかなか見つかりません。細かな業務は他社さんに依頼している部分もありますが、メインの業務はやっぱりマークアイさんにお願いする、という判断になりました。

トラブル対応で痛感した現地ネットワークの重要性
マークアイとの連携が支えたグローバル対応

マークアイと関わっていく中で、印象に残っている事例はありますか。

トヨタ自動車:
中東のとある国の税関で起きたトラブルが特に印象に残っています。現地の制度では、差止めを維持するために民事訴訟を起こさなければならないという話になったんです。ただ、裁判と言われても、法律や制度の仕組みもよく分からない海外での話なので、何をどうすればいいのか見当もつかず頭を抱えるような状況でした。
そうした中で、マークアイさんに現地の弁護士と連絡を取っていただき、制度の流れや費用、対応方針を整理してもらいました。あの時は、現地の事情に詳しい専門家とのつながりがなければ、対応は難しかったと思います。
このような事例の対策は、ネットで検索して見つかるようなものではありません。結局、最後は人とのつながりがすべてだと痛感しました。

マークアイ:
あのような案件は、その国の制度を調べれば解決するというものではありません。最終的には「誰とつながっているか」が重要になります。現地の弁護士と直接やり取りしながら、状況に応じて進めていくしかないので、やはり日頃のネットワークがものを言う場面でした。

トヨタ自動車:
それと、これは案件ではないのですが、スペインで開催された国際会議にマークアイさんと一緒に参加したことがあり、その時の様子がとても印象に残っています。
マークアイさんは、日中の会議だけでなく、食事やパーティでも各国の弁護士と密にコミュニケーションを取られていました。
そうした積み重ねが、いざという時に動けるネットワークにつながっているのだとも思います。

さまざまな事例を通して、マークアイの強みはどこにあるとお考えですか?

やはり、現地代理人とのコネクションとグローバルな経験ですね。組織としての体制も含めて、ここまで対応できるところは、なかなか見つからないと思います。

逆に、ここはもっとこうしてほしいという点はありますか。

トヨタ自動車:
正直、あまりないんですよ。助けていただきっぱなしなので(笑)。

マークアイ:
そう言っていただけるのはありがたいです。もし、何かご要望があれば、できる限りご協力しますので、何なりとおっしゃってください。

主要国以外でこそ問われる対応力 相談相手がわからない時への備え

最後に、同じような課題を抱える企業へのメッセージをお願いします。

アメリカや欧州、中国などの主要国であれば、ある程度制度も分かっていますし、現地の代理人との関係もあると思います。ただ、そうではない国から突然連絡が来ると、「どう対応すればいいのか」どころか、「誰に相談していいのか分からない」という状況になることもあります。
そういう時に、各国にネットワークを持っているパートナーがいると、非常に心強い存在になります。ですから、いざという時に備えて、そうしたパートナーを見つけておくことをお勧めします。その一つの選択肢として、マークアイさんをご紹介したいですね。

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