2021.07.27IPエジプト:新しい税関手続きの導入
エジプト:新しい税関手続きの導入
エジプト税関当局は、すべての貨物情報を事前に登録する新しい電子システム(ACI:Advanced Cargo Information)を導入した。
ACIへの登録は、2021年7月1日以降、エジプトの海港に到着するすべての貨物に義務付けられる。
次の段階では、空路と陸路も同様に、すべての輸入貨物のACIへの登録が必要となる。
海路でエジプトに商品を届ける予定の輸出業者は、船積書類の即時登録・転送を行うブロックチェーン(blockchain)を提供するCargoX社に、事前に登録しなければならない。
また、エジプトに貨物を輸入するための電子プラットフォーム(Nafeza)を介して、プロフォルマ・インボイスなど、関連する全てのデータを入力する必要が生じる。
これはACID(Advanced Cargo Information Declaration)と称されるもので、48時間以内にACID番号を発行する。
インボイス、原産地証明書、船積書類などのすべての書類に、このACID番号を記載する必要があり、ACID番号が記載されていない船積書類で到着した貨物は、すべて通関が認められない。
なお特定の製品を輸入するために、エジプト輸出入管理公団(General Organization for Export and Import Control)が定めた規則は依然として有効である。省令で、エジプト又は他国で登録されている商標の権利者がエジプトで特定の製品を輸入する場合には、エジプト輸出入管理公団(GOEIC)に工場又は企業名、及び関連する商標を登録することが求められている。
[出典:Saba IP]