2020年11月23日付でベトナム国家知的財産庁（VNIPO）より文書（委任状、宣言書など）への法定署名に関する要件についての通知がなされ、署名は申請者の法定代理人によるものでなければならず、許容される肩書きはPresident, General Director, Director, Chairmanであると規定されていた。

これにより、VNOIPへの全ての手続きにおいて申請者は多くの問題を抱えていたが、この度ベトナム知的財産協会（VIPA）とその会員の尽力により、2021年7月14日付でVNIPOは新たに通知を発行し、VNOPOに提出された書類は、出願人の法定代理人から権限を与えられていればどのような肩書きであっても署名することができ、出願人は署名者の権限を証明するための補助書類を証明する必要はないとされた。
この通知は、発効日以前に申請されたものも含めて、VNOIPで行われるすべての手続きに適用されるとのことである。

なお、前通知を理由とした係争中の局指令案件については、明確ではないが、VNIPOの審査官からは、リーダーボードからの詳細なガイドラインが近日中に送付されるようであるので、最新の通知が係争中の案件にも適用されることを期待している。