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2021.12.28IPアメリカ:2022年の国際分類変更について


アメリカ:2022年の国際分類変更について

2021年10月6日、米国特許商標庁(USPTO)は、「標章の登録のための商品及びサービスの国際分類に関するニース協定」(以下、「ニース分類」)で採択された、国際分類の変更を取り入れる。
この変更は、2022年1月1日から適用される。

出願人は、商標を出願する際その商標において提供される商品および役務を特定する必要がある。
出願人は、商取引において商標を使用する、または使用しようとする商品や役務を正確に区別するために国際分類に沿った表現を選択しなければならない。
国際分類は、加盟国が商標及び役務の登録のための分類として各国共通の国際分類を採用することを目的に、ニースで締結された協定である。

ニース協定では、適切な分類を決定するためのガイダンスとして、国際分類の概要、類見出し、一般的注釈などに言及している。
それに加え米国特許商標庁は、Trademark ID Manualにおいて更なる詳細を定めている。

2013年以降、ニース国際分類の専門家委員会は毎年国際分類の変更案を投票で決定し、変更内容は毎年1月1日に公表されている。
2022年の国際分類の主な変更点として、2つの大きな表現の追加と削除があり該当する区分の適切な商品を定義している。

例として第30類の類見出しの"artificial coffee "という表現が "substitutes therefor "に変更される。
第32類「Light Beverages」の分野でも一部の表現が変更となる。

国際分類の概要や類見出しの説明は、商品や役務を出願人が判断しやすいようにするもので、全ての商品/役務を網羅したリストではない。
版の変更は単なる国際分類の表現の変更に留まるため、出願人が権利範囲を熟考し認められる表現で包含的に権利化を行うためのものである。


[出典:Klein Moynihan Turco LLP]


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