料理アプリの「Prepare」はレシピ検索や買い物メモが利用できるもので、「梨」のロゴを使用している。
このロゴの使用について、アップル社から商標権の侵害で訴えられていることが明らかになり、ネット上で話題となっている。
同アプリは「準備する」という意味の“prepare”が梨（Pear）と語感が似ていることから、グリーンのひょうたん型をした洋梨をイメージしたロゴを使用している。
アップル社のロゴと類似しているか不明だが、Prepareを運営するsuperhealthykids社によれば『アップル社は梨のロゴがリンゴのロゴに酷似しており、ブランドイメージを毀損するとして法的措置に踏み切る』と通告してきた」という。
これに対し、superhealthykids社は署名サイト「Change.org」でキャンペーンを立ち上げ、「アップル社がロゴに対する訴訟を取り下げ、巨大テック企業がコロナ禍で苦しんでいる中小企業に圧力をかけることをやめさせ、権力の乱用を止める」と、署名を呼びかけている。
なお、この署名活動には1週間で5万人が賛同している。
アップル社はドイツのカフェやポーランドの食料品販売サイトなどにも商標権の侵害で提訴した過去があり、日本のA社に対してもピコ太郎の『ペンパイナッポーアッポーペン』が『Apple Pencil』の商標を侵害しているとして特許庁へ異議申立を行ったことがある。
この主張は認められなかったが、中小企業がアップル社から訴えられれば、資金面などでとても太刀打ちできない場合が多い。
Prepareも従業員5人という小さな組織であり、訴訟費用捻出のため、従業員を1名解雇することにしたという。
今後アップル社が訴訟を継続するか注目される。