2021年3月5日、「著作権法の一部を改正する法律案」が閣議決定された。
改正の概要として「図書館関係の権利制限規定の見直し」と「放送番組のインターネット同時配信等に係る権利処理の円滑化」の2点がある。

「図書館関係の権利制限規定の見直し」では、図書館の蔵書の一部分を電子メールで利用者に送信できるようにし、紙による複写物しか提供できなかった環境を変え、デジタル時代に合わせて利便性の向上を目指している。

「放送番組のインターネット同時配信等に係る権利処理の円滑化」では、テレビ番組を放送と同時にインターネットでも流す「同時配信」の権利処理手続きを簡素化している。
同時配信の他、配信が行われている途中に最初から視聴する「追っかけ配信」や終了後に一定期間見られる「見逃し配信」も対象となり、2022年1月1日から施行する。

詳細は文部科学省のホームページに掲載されている。
参考：【文部科学省】著作権法の一部を改正する法律案（説明資料）