IPニュース IPニュース

商標・著作権・特許・意匠・ドメインネームなど、知的財産権全般にわたる世界中の出来事を集約。
注目すべき主なニュースをわかりやすい記事にまとめ、リリースいたします。

2021.09.14IPアメリカ:USPTO自ら商標登録出願を実施


アメリカ:USPTO自ら商標登録出願を実施

米国特許商標庁(USPTO)が、自ら商標を登録出願したと公表した。
1975年に設立されたUSPTOの歴史は、ジョージ・ワシントンが米国初の特許に署名した1700年代後半に遡る。
これまでUSPTOは、知的財産権の保護に長年貢献してきたが、自らの商標権を登録することはなかった。
しかしながら悪質な第三者による詐欺的通知が相次いでいることから、USPTOは商標登録出願に踏み切った。
第三者による通知は、「Patent and Trademark Office」や「Patent & Trademark Bureau」などの名称を用いて、USPTOの公式通知のように見せかけるものである。
第三者の通知は、商標権者に商標登録を維持するための支払いを求める内容で、多くの商標権者がUSPTOからの連絡であると誤認し支払いを行っているのが現状である。
USPTOは、これらの詐欺的な行為に対抗するために、コモン・ローを活用することはできるが、連邦登録の利点を最大限活用する事にした。
連邦商標登録は有効な商標を有する法的な推定(legal presumption)があることや、連邦登録された権利が米国全土に及ぶことなどが挙げられる。
自の商標を登録することは、悪意的な第三者に対するUSPTOの立場を強化し、登録者を保護するのに役立つであろう。(USPTOが出願した商標は次の通り)


[出典:Frankfurt Kurnit Klein & Selz PC]


IPニュースの定期購読

IPニュースの定期購読(無料)も受け付けていますので是非ご利用ください。
購読をご希望の方は下のボタンからお申込みください。