2021.11.24IPスペイン:模倣品の押収状況
スペイン:模倣品の押収状況
スペイン内務省は、同省の犯罪統計ポータルに掲載されている、スペインにおける模倣品の押収状況を、国家治安部隊の数年の記録として公開した。
スペインのどの自治区で最も多くの模倣品が押収されたかが示されている。
それによると、2017年から2020年にかけて、以下の自治区が上位を占めている。
・アンダルシア(Andalusia)
・カスティーリャ・アンド・レオン(Castile and León)
・カタルーニャ(Catalonia)
・バレンシア(Valencia)
これまでに押収された模倣品の総数は以下の通り。
2017年 - 6,238,996点の模倣品を押収
2018年 - 6,116,730点の模倣品を押収
2019年 - 4,977,100点の模倣品を押収
2020年 - 1,536,228点の模倣品を押収
2020年と2019年では押収された製品数が大幅に減少しており、その差は約350万個もの減少となっている。
これは、2020年にコロナ感染が拡大し、多くの州がステイホームなどの措置を余儀なくされたことに起因する。
実際、スペイン内務省のウェブサイトに掲載されたプレスリリースによると、コロナ感染による健康危機は「知的財産権の侵害に関連する犯罪件数の減少に反映された」としている。
2020年に押収された150万点以上の模倣品は、7,100万ユーロ以上の市場価値があった可能性が高いと指摘している。
a具体的な金額は次の通り。
繊維分野の製品で2,310万ユーロ
革製品とアクセサリーで1,260万ユーロ
履物が1,190万ユーロ
飲料・食品は110万ユーロ
押収された製品の48.3%が倉庫や工場で差押えられ、24.7%が商業施設で、11.4%が税関や港湾、空港で接収されている。
[出典:Grau & Angulo]