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2022.06.14IP中国:広東高裁が商標権及び不正競争で偽物「鄧禄普」に600万元の賠償


中国:広東高裁が商標権及び不正競争で偽物「鄧禄普」に600万元の賠償

広東高等裁判所は4月24日、深セン鄧禄普公司と塔拉蕾公司、張某林らとの間の商標権及び不正競争紛争事件に対して、上訴を棄却し、一審判決を維持する終審判決を言い渡した。同裁判所は塔拉蕾公司ら5名の上訴人に賠償金600万元の支払いを命じ、63万人のインターネットユーザーが法廷尋問を見守った。

「鄧禄普」、「DUNLOPPILLO」は英国の有名ブランドで、1987年5月に中国でマットレスや枕類製品を指定商品として商標を登録した。
2014年、「鄧禄普」商標専用権を侵害しているとして、裁判所に敗訴の判決を命じられた張某 林は、塔拉蕾公司を設立し、他の4名の上訴人と協力して分業し、「鄧禄普」を企業名称として、「鄧禄普」、「DUNLOP」を含むURL、WeChatの公式アカウントなどを登録することで宣伝し、「鄧禄普」を模倣したマットレスなどの製品を製造し、「鄧禄普」の実体店を開設し製品を販売することで金儲けをし、個人口座で代金を受け取るなどの方法で権利侵害の責任を免れて、「鄧禄普」ブランドを模倣する権利侵害行為を実施した。

一審の深セン中等裁判所は、塔拉蕾公司の商標権侵害及び不正競争を認定し、塔拉蕾公司と張某林らに連帯賠償金として600万元の支払い、権利侵害行為の差止め、影響の消去を命じる判決を言い渡した。5被告は当該判決を不服として、上訴を提起していた。

二審の広東高等裁判所は、深セン鄧禄普公司の係争商標は長期間の使用と宣伝を経て、マットレス製品においてすでに比較的高い知名度を有していると認定した。被疑侵害標章は、係争商標と同一又は類似に該当し、混同を生じやすく、深セン鄧禄普公司の登録商標専用権を侵害している。張某林ら被訴権利侵害者は相互に密接な関係があり、権利侵害行為の実施時に、協力して分業し、共同侵害に該当し、主観的な明らかな悪意を有し、情状が深刻であるため、全額賠償すべきであるとして、二審裁判所は一審判決を維持する終審判決を下した。


[出典:中国新聞網, 北京林達劉知識産権代理事務所]


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