2022年08月03日、インド中央政府は2019年12月11日にLok Sabha（インド国会下院）に提出された個人情報保護法案（以下、2019年法案）を取り下げた。
この発表に伴い、政府はオンライン空間を規制する大きな法的枠組みの整備に取り組むとしている。
オンライン空間での個人情報保護に向けたインドの取り組みは、2017年にインド最高裁判所が、プライバシー権はインド憲法で保証された基本的権利であるとしたJustice K.S. Puttaswamy & Ors. v. Union of India & Orsの判決に遡る。
この事件で最高裁はデータ保護法の必要性も強調した。
このため、中央政府は B. N. Srikrishna 判事を議長し専門家委員会を設置した（「専門家委員会」）。
専門家委員会は2018年7月27日に公表された「2018年個人情報保護法」の草案を作成した（「2018年法案」）。
2018年法案は、中央政府によって大幅に修正された後、2019年法案の形で国会に提出されていた。
新法案をめぐる動向や新しい動きがあれば、適宜共有する。