2022.09.21IP中国:「怡宝」商標権侵害・不正競争事件の賠償金額513万元
中国:「怡宝」商標権侵害・不正競争事件の賠償金額513万元
原告怡宝公司は、被告潔士宝公司が、ネット宣伝、経営場所、展覧会への出展及びその他の商業活動において、怡宝商標を使用し、且つ「cestbon」を主体部分とする5つのドメイン名などを購入、登録及び使用した行為があったことに対して、商標権侵害及び不正競争が疑われるとして、上海知的財産裁判所に、被告の権利侵害行為の差止め、影響の除去、原告の経済損失及び合理的支出計1000万元の賠償金の支払いを請求して訴訟を提起した。
一審裁判所は審理を経て、被告がそのオフィシャルサイト、WeChat の公式アカウント、経営場所など多くのルートに被訴標識を際立って使用し、且つ「怡宝グループ」、「怡宝人」、「怡宝公司」などと自称する行為は商標権侵害に該当し、被告が「怡宝」商号を登録、使用し、係争ドメイン名を購入、登録及び使用する行為には、原告の登録商標の商業的信用に取り入ろうとする主観的故意が存在し、関連公衆に混同を生じさせるとして、不正競争に該当すると認定した。
原告の実際損失又は被告が権利侵害によって得た利益を確定するのは困難なので、裁判所は係争登録商標の知名度、権利侵害行為の持続時間と規模、被告の主観的な悪意、同類製品の利益などを総合的に考慮して、被告に対して原告に経済的損失500万元及び合理的支出137,240元の賠償金の支払いを命じた。
一審判決後、被告は当該判決を不服として上海市高等裁判所に上訴を提起した。
上海市高等裁判所は先日、上訴を棄却し、一審を維持する終審判決を下した。(7月7日 中国打撃侵権偽冒工作網)
[出典:LINDA LIU & PARTNERS]