2023.08.22IP中国:「ソースコード」を密かにダウンロードした従業員に有罪判決
中国:「ソースコード」を密かにダウンロードした従業員に有罪判決
東莞中等裁判所は最近、某事件の二審判決で、原告である従業員に対し営業秘密侵害罪に該当すると判決した。
某企業に所属したシニアエンジニアの程氏が同社のソースコードなどの技術秘密を不法に盗んだとして、懲役3年2か月と罰金20万元を科す判決を受けた。
程氏は、某チップ会社の元エンジニアであり、ハードウェアの開発とプログラミングを担当。
会社サーバーのログインアカウントを持ち、サーバー内の研究開発データの閲覧および使用の権限を有していた。
2021年6月、程氏がサーバーのバグを発見し、会社の端末監視ソフトを何度もすり抜けて研究開発データを個人のパソコンにダウンロードし、システムのソースコードを含む計378件の研究開発データを盗んだ。
2022年5月、同社は程氏が会社のソースコードを盗んだことを発見し、警察に通報した後、程氏が警察に逮捕された。
事件当時、程氏が盗んだ技術資料の披露・使用・他者に使用を許可する行為は発見されなかった。
東莞第二裁判所は一審で、程氏が社内でプログラミングのみを担当し、法的許可なしに会社の技術秘密を複製、ダウンロードまたは転送する行為は営業秘密侵害罪に該当すると認定し、情状が特に深刻だったため、懲役3年6か月、罰金20万元との判決を下した。
程氏が一審の判決に不服として上訴したが、東莞中等裁判所は、二審で、一審判決の認定した事実がはっきりしており、証拠が十分で、有罪判決が正確であると認定したが、権利者が二審で諒解書を提出したため、以上の二審判決を下した。(6月13日 東莞市中等裁判所)
[出典:北京林達劉知識産権代理事務所]
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