2024.09.10IPニュージーランド:国内出願とマドプロ出願における審査期間の変化
ニュージーランド:国内出願とマドプロ出願における審査期間の変化
ニュージーランド知的財産庁は商標出願審査の新たなタイムフレームを発表した。
ニュージーランド国内出願とニュージーランドを指定国とするマドプロ出願の審査期間が大幅に延び、ここ数年で最長の審査期間となっている。
国内出願の場合、出願日から15~35開庁日以内に最初の応答がなされる予定である。
一方、マドプロ出願の場合、ニュージーランド知的財産庁がWIPOから通知を受領してから暫定拒絶通報などの最初の応答がなされるまでの期間は、約100開庁日となる見込みだ。
なお出願商標にマオリに関する言葉や図形要素が含まれている場合、マオリ商標諮問委員会(Māori Trade Marks Advisory Committee)での審議を行う必要があるため、審査期間はさらに長くなる。
ニュージーランド知的財産庁は、このタイムフレームは随時進展があれば見直され更新されると通知しているが、知的財産庁の若手審査官が研修中であることや、ニュージーランド政府が公共サービス関連の支出を削減する取り組みを行っていることを考慮すると、タイムフレームがすぐに見直されることはないと考えられる。
ニュージーランド知的財産庁は早期審査制度を設けていない。
よって、ニュージーランドでの商標権の保護をできるだけ早く進めたい場合、マドプロ出願ではなくニュージーランド国内出願を推奨する。
[出典:AJ Park]
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