2018.09.26IP中国:2017年商標異議申立件数は前年比26.9%増加
中国:2017年商標異議申立件数は前年比26.9%増加
2017年度は商標登録出願の審査速度が速まり、商標の各種申請費用も下がったためか、異議申立請求件数は増加し、2016年に比べて伸率が明らかに高くなった。
2017年中国商標局は、異議申立を合計72,575件(前年比26.9%増)受理しており、63,004件(前年比30.7%増)の異議事件の審査を完了した。そのうち異議成立件数は1.7万件で、部分成立の件数は4,489件、異議不成立の件数は4.1万件であった。異議成立率(部分成立を含め)は全体の34.25%となり、2016年の28.80%より向上した。
未登録・部分未登録との異議決定が下された2.2万件の事件において、悪意の登録を制止できたのは5,734件で、異議成立(一部成立)の26.6%を占めた。その内訳は以下の通りである。
・商標法第7条「誠実信用原則違反」を適用したのは1,212件であり、異議成立(一部成立)の5.6%を占めた。
・商標法第13条に基づく著名商標の拡大保護に係る異議事件は2,352件であり、異議成立(一部成立)の10.91%を占めた。
・商標法第15条による弁理士または代表者の商標の駆抜け登録に係る異議事件は246件であり、異議成立(一部成立)の1.13%を占めた。
・商標法第32条の他の先行権を保護し、または悪意の駆け抜け登録を制止したのは1,924件で、異議成立(一部成立)の8.92%を占めた。
上記に関しては下記でも確認可能である。
http://sbj.saic.gov.cn/sbtj/201805/W020180513829986812509.pdf
[出典:DEQI Intellectual Property Law Corporation]