2007.04.05IPカーボヴェルデ共和国 商標登録手続の開始
カーボヴェルデ共和国 商標登録手続の開始
カーボヴェルデ共和国では、2003年4月7日に施行されたカーポヴェルデ法令No.7/2003に基づき、商標登録申請の受領が開始された。
同国では長年1940年ポルトガル工業所有権規約が採択されており、同規約によれば商標登録、サービスマークの登録が可能であるはずだったにもかかわらず、現実的には、商標登録の制度は確立していなかった。それがようやく、信頼できる効果的な登録制度が確立されるに至ったのである。
- 解説
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カーボヴェルデ共和国は、セネガルの対岸に位置する大西洋上に浮かぶ小群島国家である。もともと無人島だったこの島にポルトガル人が入島したのが15世紀ごろ。以来、1975年に独立するまで、ポルトガル領だった。このためポルトガルの影響はすこぶる大きく、同国が対カーボヴェルデ輸出入先のトップである。
日本との関係でみると、対日輸出額は、1500万円程度と少ないが、自動車を主とする対日輸入額は6億円を超えている。日系自動車企業にとってカーボヴェルデ共和国での商標登録は必須である。カーボヴェルデ共和国の商標登録制度について、複数の法律事務所が「暫定的な要素が多いため将来新たな法律が施行される可能性がある」と指摘する一方で、現行制度での商標登録を受けることを推奨している。これは将来、新法が施行された場合には現法で保護される権利がそのまま引き継がれるであろうと予測されるためである。
なお、筆者が調べるかぎりにおいて、在日カーボヴェルデ公館は見あたらない。よって提出書類に必要な領事認証の取得方法等については現地代理人に事前に問い合わせることが必要。
[出典:Adams & Adams]