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商標・著作権・特許・意匠・ドメインネームなど、知的財産権全般にわたる世界中の出来事を集約。
注目すべき主なニュースをわかりやすい記事にまとめ、リリースいたします。

2014.02.25IPベトナム:著作権局の組織化 他


ベトナム:著作権局の組織化

ベトナム文化・スポーツ・観光省大臣は2013年11月14日付けで、ベトナム著作権局(Copyright Office of Vietnam, COV)の機能、タスク、権限、及び組織を規定する決定4036/QD-BVHTTDL号に署名し、2014年01月25日付で著作権局HPに公開した。これによりCOVは以下6つの専門組織で構成される。

  1. 事務局
  2. 著作権及び著作隣接権管理課
  3. 著作権及び著作隣接権登録課
  4. 情報及び国際協力課
  5. ベトナム著作権局ホーチミン事務所
  6. ベトナム著作権局ダナン事務所

またCOVのHPには同日付でこれら組織を著作権局長官と副長官がまとめることも併せて公表している。


[出典:ベトナム著作権局]


ブラジル:著名商標申請の手続とオフィシャルフィー変更

2013年9月10日号でブラジルの著名商標認定に関する新決議を紹介したが、当該決議は2014年03月11日付で発効される。
旧制度下における著名商標の申請が審査中の権利人は、発効日より90日以内に著名性を示す証拠の提出が求められ、2014年06月06日までに新たなオフィシャルフィーを支払わなければならない。
現在、ブラジル特許庁で閲覧可能な著名商標数はわずか18件で、Pirelli,McDonald’s, 3M, Goodyear, Chanel等が認定されている。
今後申請手続の簡略化により、相当数の著名商標の認定が申請されると見込まれる。

またブラジルでは命令27号が2014年02月07日に公布され、2014年03月11日付で発効される。これは電子出願に関するオフィシャルフィーの変更に関するものである。


[出典:Di Blasi Parente & Associados]


ウクライナ:オンライン侵害に関する改正法

ウクライナ特許庁は1月、「インターネット上での著作権及び著作隣接権に関するいくつかの規定に関する改正法草案」を同庁のHPで公開した。
当該草案では著作権者等はIPSプロバイダーに著作権侵害を通知すると、プロバイダーはWebサイトのオーナーに警告状を送付し、1営業日以内に侵害行為を中止するよう要請しなければならない。Webサイトオーナーは2営業日以内に侵害にあたるコンテンツを削除しなければならず、もし警告状に回答しなかった場合、IPSプロバイダーはサイトをブロックできる。

上記はまだ草案であり、今後議会で審理される予定である。


[出典:SD PETOSEVIC]


ウズベキスタン:ベルヌ条約加盟へ

ウズベキスタンは2005年01月19日付でベルヌ条約への加盟を決定していたが、同条約の効力について、発効日以前に同国において公衆のものであるとされた作品に関しては及ばないと宣言し、加盟を保留していた。
しかしながら、2014年01月08日付で同国はWIPOに対し、この保留の取下げを行った。これにより、同国のベルヌ条約加盟が早まると期待される。


[出典:SD PETOSEVIC]


香港:動体商標とホログラムの登録要件の明確化

香港では動体商標とホログラムは識別性があり、視覚的に表現できる場合は登録可能であるが、香港商標局はこのたび、登録要件について以下のように明確化した。

動体商標について、出願人はこれらの商標が正しい順番で動くすべてのイメージを提出し、それらについて説明書を提出しなければならない。

ホログラムについて、出願人は様々なアングルで変化するすべてのイメージと素材の特徴をあげ、それらについて説明書を提出しなければならない。

これらの商標出願にあたり、ビデオ等でサンプルを提出できるが、それは参照に過ぎず、審査にあたっては上記のイメージと説明書が重要となる。


[出典:Wilkinson & Grist]


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