2022.07.12IPカナダ:ケベック州でフランス語使用強化法を可決
カナダ:ケベック州でフランス語使用強化法を可決
2022年5月24日、ケベック州議会は、同州でのフランス語の使用強化法案「ケベックの公用語・共通語のフランス語を尊重する法律」(法案96)を採択した。
法案は、ケベック州で使用されるフランス語以外の商標に大きな影響を与えることになる。
ケベック州で事業を行うまたは行う予定のすべての企業は、商標の見直しが必要になるかもしれない。
現行のケベック州の言語法では、フランス語版が登録されていない認識された商標(recognized trademarks)である事を条件に、フランス語以外の言語を広告や看板などに使用することを例外的に認めている。
この例外に基づき、現在ケベック州でフランス語以外の言語の商標を使用することができる。
ただし一般的には公共掲示物および商業用広告は公用語(フランス語)で表示されなければならないとしており、フランス語表記が明瞭に顕著である場合に限り、フランス語と他の言語の双方での表示が容認されている。
法案96に沿ってケベック州でフランス語以外の言語で商標を使用する場合、または使用する予定のケースでは、商標の登録が必要となってくる可能性がある。
新法に関する措置は移行期間が設けられているが、カナダ商標局の審査の遅れを考慮すると、事前に使用予定の商標を早めに出願しておくことが望ましい。
[出典:Aird & Berlis LLP, Lavery Lawyers]
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