2023年3月31日、中国国家知識産権局は、一定の状況の下、商標の表示変更、譲渡、更新など登録後の諸手続きの申請人が早期審査を請求できることを発表した。

早期審査を請求できる手続きの範囲
商標の設定登録変更、譲渡、更新、使用許諾届出、自発放棄、自発補正、登録証の再発行など登録後の諸手続き。

早期審査を請求できる状況
次のいずれかに該当する場合、申請人は早期審査を請求することができる。
(1) 企業が上場を申請する場合
(2) 商標の担保融資のための場合
(3) 商標権の税関登録のための場合
(4) 商標権侵害事件の調査・処分のための場合
(5) 行政手続における商標権確定事件の審理のための場合
(6) 司法手続における訴訟事件に必要である場合
(7) 行政許可、行政届出等の手続きに必要である場合
(8) 重大な商業活動に必要である場合、例えばショッピングモール、スーパーマーケットや電子商取引プラットフォームに進出、入札募集、入札など
(9) その他の合理的な事由があり、早期審査が必要である場合

注意点
(1) 早期審査を請求する際に、早期審査に関する事情説明書及び関連証拠資料を提出しなければならない。
(2) 早期審査の条件が満たされている場合、商標局は早期審査をして、法に従って審査決定を下す。
早期審査の条件が満たされていない場合は、商標局は申請人（または代理人）に電話で通知する。
追伸: 商標登録出願の早期審査については、2022年1月14 日から施行された「商標登録出願早期審査弁法(試行)」に詳しく規定されている。