2024.05.14IP台湾:図形調査のプラットフォーム公開
台湾:図形調査のプラットフォーム公開
2024年3月、台湾知的財産局(TIPO)は新しい商標検索プラットフォームを公開した。
AIを搭載した画像検索のシステムで、画像をアップロードすることにより、同一または類似の商標を簡単かつ迅速に検索することができる。
このシステムを利用することで、出願人は自社商標と類似する潜在的リスクとなる先行商標を確認することができる。
出願商標が登録になる見込みなどを評価するのに役立つものである。
この新しいプラットフォームは、台湾で出願中、拒絶、および登録された図形商標を検索することができる。
新プラットフォームの導入により、台湾知的財産局は、EUIPO、オーストラリア特許庁、シンガポール特許庁、WIPOに次いで、画像検索機能を備えた知的財産プラットフォームを有する機関の1つとなった。
3年間の開発期間を経て公開された新しい無料のプラットフォームは、同一商標および類似度の高い商標の検出において高い精度を誇るとTIPOは強調している。
ユーザーは画像をアップロードし、全クラスで予備的な調査結果が確認できる。
データベース内の類似商標をより的確に検索するため、本システムを利用する際には、アップロードした画像の範囲を具体的に指定した上で検索を行うことを推奨する。
またTIPOは、商標出願人に対し、審査時間の短縮を図るため、この新プラットフォームで得られた検索結果のコピーを商標出願に添付するよう推奨している。
知的財産局は、新プラットフォームのさらなる最適化を図り、より多くの企業の戦略的なブランド保護と商標管理を支援するため、ユーザーからのフィードバックを継続して収集する予定である。
現在、システムのインターフェースは中国語のみで表示されている。
新プラットフォームのURL: https://cloud.tipo.gov.tw/S282/S282WV1/
[出典:Tsai Lee & Chen Patent Attorneys & Attorneys at Law]