アラブ首長国連邦（UAE）は、商標手数料体系および関連サービスに関して一連の大幅な改定を実施した。
これらの改定は、2025年10月8日付の内閣決議第102号に基づくものであり、2025年11月15日に施行される。
また、マドリッド協定に基づく個別手数料の改定も2025年11月2日から適用される。

改定後のマドリッド協定手数料：
世界知的所有権機関（WIPO）の発表によれば、マドリッド協定に基づきUAEを指定する際の個別手数料は、1区分あたり1,630スイスフランから1,420スイスフランに引き下げられた。
この改定は、マドプロ国際出願、事後指定、更新に適用され、2025年11月2日以降に提出される案件に有効である。

UAE経済・観光省による新サービス：
改定後の国内制度には以下の内容が含まれる。
•追加料金による1日商標審査 （One-Day Trademark Examination）
•イベント、展示会、ワークショップ向けの一時的な商標保護制度
•国内商標登録を国際登録（マドリッド協定議定書）出願へ転換（conversion）する制度
•係争の内容（拒絶や異議審決に対する不服申立て等）に応じた新たな審判手数料制度
•UAE国家中小企業プログラム（UAE National SME Programme）に登録された中小企業を対象とした手数料50％減額措置
•障がい者を対象とした手数料全額免除措置（商標制度への平等な利用機会の確保）