2020.03.10IP中国:商標が削除できないビール瓶のリサイクルに関するCNIPAの意見公表
中国:商標が削除できないビール瓶のリサイクルに関するCNIPAの意見公表
2019年11月、CNIPAは今後、ビール瓶にエンボス加工された商標を削除しない場合、リサイクル業者は当該商標を他のラベルで覆う等の加工をしない限り、リサイクルできないと発表した。
これは山東省と江南省の市場監督局から、商標がエンボス加工により瓶から削除できないものについてのリサイクルについての質問に対し、CNIPAが回答したものである。
この回答において、元のエンボス加工された商標が見える状態で、その隣に別の商標を付す行為は、それだけでは消費者に元の商標と何等かの関連性があるように誤認させるため、商標法第57条7項の侵害にあたると判断した。
CNIPAの回答は2014年11月28日付バドワイザー事件の最高人民法院の判決に基づくものである。この事件において、最高法院はリサイクル業者がもとのバドワイザー商標を隠していなくとも、その瓶に同業者の商標又はラベルを付していない限り、侵害ではないと判断した。しかしながら、同業者がバドワイザー類似する装飾を使用していたため、侵害と判断した。
[出典:CNIPA]
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