2020年02月18日、CNIPAは「異議決定に関するオンライン公告」に関する通知を公布した。これは異議申立の審判手続の透明性向上、社会的監視の強化を目指し異議決定に関してWeb上で公開するものである。
異議決定は、以下を除き発行日から20営業日以内にCNIPAのWebサイト上で公開される。
・営業秘密又は個人情報を含むもの
・当事者より書面による請求があり、CNIPAがそれを適当であると認めたもの
・その他公開するに不適切な理由があると認められたもの
2020年03月20日現在、221件の決定が公開されている。
その内容を分析すると、異議申立の成功率（登録取消、部分的取消含む）は97件（44％）である。
異議申立人を見ると、中国内国人の申立てが76％で、海外からの異議申立は香港、マカオ、台湾も含め24％だった。
異議申立ての対象となる区分について、221件中33件が第35類に対するもので、次いで33類（20件）、25類（19件）と続く。
成功した異議申立ての根拠条文を見ると、97件中84件が第30条違反と判断され、うち67件は専ら当該条文のみが援用されている。第30条の内容は以下の通りとなる。

第30条
登録出願にかかる商標が、この法律の関係規定を満たさない、又は他人の同一又は類似の商品について既に登録され又は予備的査定を受けた商標と同一又は類似するときは、商標局は出願を拒絶し、公告しない。