2022.11.22IP中国:商標の審査状況について
中国:商標の審査状況について
商標の審査着手速度が早くなっている。
以前は商標出願の審査に1年以上の待機時間が発生するのが一般的であった。
現在では約3ヶ月で異議申立のために公告され、出願からわずか7ヶ月で登録されるまでになっている。
少なくとも1年以上前は、商標出願は公告まで4〜5ヶ月の時間を要していたが、状況は中国国家知識産権局(CNIPA)商標局により劇的に改善されている。
具体例として今年6月27日、米国のクライアントのために中国で商標を出願した。
この出願は3ヶ月後の9月27日に異議申立のために公告された。中国では異議申立期間は3ヶ月であり、異議申立期間終了後、登録が確定するまでに約1ヶ月かかることを考慮すると、出願からわずか7ヶ月で登録される見込みである。
米国特許庁(USPTO)によると、米国では商標出願に対してファーストアクションが取られるまでに平均8.2ヶ月かかっている。
公平を期すために言及するが、この数字はコロナ禍における商標出願の急増の影響を反映しており、米国では審査にかかる時間が2倍になってしまった。
反して中国の商標局は「審査速度」という点では非常に良い結果を出している。
この審査速度の向上は中国で商標保護を希望する人たちにとって朗報である。
今出願すれば、来年の夏前に登録を得られる可能性がある。
審査速度の向上を味方につけ、中国での早い出願を行う事が将来的に積極的な権利保護につながる可能性があるであろう。
[出典:Harris Bricken]
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