2022.11.22IPスペイン:無効又は取消請求に関する変更
スペイン:無効又は取消請求に関する変更
2023年1月14日より、スペイン商標庁(SPTMO)に商標の取消しや無効手続きを請求できるようになる。
これは法令2015/2436によるものである。
多くの変更をもたらした2019年の改正以降、商標権利者に影響を与える本施行が待たれていた。
スペイン商標庁の運用を不安視する専門家もいるが、改正には明らかな利点が存在する。
スペインの裁判所は、特に商標問題を扱う裁判所も含め混雑している事で知られている。
通常、取消/無効の手続きは手続き上の例外が発生しない限り、第一審が結審するまでに平均3年かかる。
商標の取消/無効の請求者は、一般的な裁判事項を扱う裁判官の決定を待ちながら、長く費用のかかる手続きで多くの時間を費やすことになる。
スペインの裁判官は優れているが、膨大な案件量により特定の法的分野の専門家になることは困難であるとされている。
知財専門の公的機関であるスペイン商標庁が、取消/無効手続きを担当する事により、スペインにおける知財の新時代が始まるであろう。
[出典:Bird & Bird]
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