2019.01.29IPEU:Google、EU著作権指令発効後の検索結果画面予想図を作成
EU:Google、EU著作権指令発効後の検索結果画面予想図を作成
近々最終的な条文が発表されるとみられるEU著作権指令について、発効した場合にGoogleの検索結果画面がどのようになるか、Googleが作成したサンプルをSearchEngine Landに提供している(https://thenextweb.com/insider/2019/01/18/heres-what-google-search-results-will-look-like-when-eu-copyright-laws-kick-in/)。
EU著作権指令の11条ではGoogleやBingなどのニュースアグリゲーターに対し、コンテンツのスニペットを表示する場合は放棄不可能なライセンス料の支払いを義務付けている。大手パブリッシャーは賛成しているが、小さなパブリッシャーはライセンス料を自主的に放棄できるような文言修正を求めている。Googleは全世界で8万以上のニュースパブリッシャーすべてとライセンス契約を結ぶことは困難であり、大手が得をすることになると反対している。
サンプルではスニペットや画像がないだけでなく、記事タイトルも省略され、サイト名とURLの一部が並ぶ検索結果になっている。著作権指令に賛成する大手パブリッシャーはこのようなシナリオを想定していないようだが、過去にドイツやスペインでライセンス料支払いを義務付ける法律が成立した際、Googleはドイツでスニペットを非表示化、スペインではGoogle Newsをサービス停止したため、パブリッシャーはトラフィック減に苦しんだという。
その後、ドイツではパブリッシャーがスニペットを無料でライセンスすることに合意したが、スペインでは現在もGoogle Newsアプリが提供されていないようだ。
[出典:財経新聞]