2012.10.23IPモントセラト:新商標法発効 他
モントセラト:新商標法発効
モントセラトでは2012年10月15日付で新商標法が発効となった。その主な特徴は下記の通り:
- 役務商標、シリーズ商標、団体商標、証明商標が登録可能となった。
- ニース国際分類が採用され、ローカル分類が廃止された。
- ライセンス登録について、旧法においてはイギリス拡張登録商標についてのみ可能であったが、国内登録商標についても可能となった。
- 登録商標の保護期間が14年から10年となった。
- 登録官は職権により、登録商標を国際分類へ書き換えることができるが、恐らく更新時に行われると思われる。
- 登録商標は併合可能となった。
- オフィシャルフィーが上昇する。
尚、今回の新商標法については一部の概要が発表されただけで、未だ変更される可能性がある。
これについて新しい情報が入り次第、お伝えする予定である。
[出典:Global Trademarks Inc]
ニュージーランド:マドプロ加盟に伴う新規則の発効
前号で2012年12月10日からニュージーランドがマドプロに加盟することをお伝えしたが、これに伴い同日付で新規則が発効される。
新規則はマドプロ加盟に伴う変更に対応するものだが、これと同時に商標関連のオフィシャルフィーも上昇する予定である。
[出典:Spruson & Feguson]
イギリス:登録商標の併合に関する新規則
イギリス特許庁は2010年から登録商標の併合に関する新規則の制定を検討していたが、2012年10月01日より下記の要件を満たすことが必要となった。
- 併合の対象となる商標は全て同一出願日でなければならない。
- 併合の対象となるのは登録商標のみである。
- 併合の対象となる商標は不使用取消等の対象であってはならない。
- 併合の対象となる商標は国際商標の基礎登録である場合、国際登録日より5年以上経過していなくてはならない。
[出典:イギリス特許庁]
ギリシャ:新商標法発効
ギリシャでは2012年10月11日より新商標法が発効となった。
詳細については、2012年05月22日号を参照されたい。
[出典:Vayanos Kostopoulos Law Firm]
リビア:登録証の発行に関する現状
リビアでは商標法改正の動きが2009年から2010年にかけて高まり、登録証の発行も開始されていたが、内戦のため、登録証は実際には商標庁から代理人のもとへは送られずそのまま同庁において保管されていた。
未確認の情報ではあるが、2012年08月より商標庁は国内代理人への登録証送付を開始したとのことである。
尚、現在商標庁は商標出願の審査を行っているが、対象となっているのは専ら既に同庁において受理された出願のみであり、新規出願の審査は行われていない。
[出典:Saba & Co]
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